2021.05.13

「短期継続融資」を通じた運転資金融資について

2019年12月18日に金融庁が銀行融資を監督する指針となる「金融検査マニュアル」を廃止して1年半が経とうとしています。

かつては、中小零細企業の運転資金は、利払いのみの手形の書き換え等で調達できました。しかし、近年はこの「金融検査マニュアル」に縛られてしまい、そうした貸出慣行が少なくなり、運転資金でも長期融資で約定弁済を求められるケースが多く見られました。

そこで「金融検査マニュアル」の廃止と合わせて、正常運転資金の範囲であれば、手 形の書き換え等の「短期継続融資」で対応することは何ら問題ないことが明確にされ、併せて、正常運転資金に対する考え方も、決まった計算方法ではなく、業種や状況により様々であるため、実態に合わせて 柔軟に検討する必要があることが示されました。

この「短期継続融資」の最大の特徴は、事業を継続している限り基本的には返済する必要はなく、金利だけを支払えばよいというものです。

コロナ禍のもとで頑張って営業を続けているが、資金繰りが苦しいといった状況の場合、一度取引のある金融機関等にご相談されてみてはいかがでしょうか。